屋根裏部屋
space
space
 <--TOP PAGE 不思議の森のチョロ    
space space space space
line
space space space space
     
space space space
チョロ

〜娑婆を歩いて一気に言葉を身につけた青龍〜
(或はある種の若者との会話の困難さについて)

「青龍、どうしてスジニの居場所がわかるんだ?」

「どうしてって言われても、こればっかりは*千年恋歌っていうか、まさしくこれこそ縁っていうか、そんなかんじなんですよね。まるで花の香りのように、ひとすじの気が流れてくるんです。
 いいですか、想像してみてください。
 目を瞑って、自分の大好きなひとを思い浮かべる。
 そうすると、ピピッとくるわけなんです。花のようなかぐわしい気が、すーーっ、そしたらピピッ、そうするとこの辺にいるなと。わかっちゃう。そんなかんじですかね。あとは待つだけでなぜか向こうからやってくる。そんな風にできてるっぽいですね。ぼくら。」

「もうよくわかった。もういい。」

「ところで、青龍って呼ばれるの、ちょっとトラウマなんですけど。*あんなのがずっと刺さってたんですから、もう少し配慮して頂けたらなと。*チョロという名があるんですから。」

「倭の国では*チョロというとな、小さいとか少しだけとか、みみっちいとか、すばしこくてひらっとしているとか掠めるとか、そんな意味合いの言葉らしい。犬猫の名にも多いとか。それを知ってから、申し訳なくて呼べないんだ。」

「ここは倭でなく高句麗です。それに陛下のお名前だって、知り合いの倭人がうっかり変換したら多無毒だそうですよ。多無毒!太無毒のほうが偉大なかんじがしていいかなあ。どっちもいい人そうだし。
 でも最近、いい人ってだけじゃダメらしいですけどね。ちょっとワルくないと。アハハ。
 そういえば多無毒ってなんか字面が矛盾してません?アハハ。」

 
space
 
space
       
space
line
space space space space
 <--TOP PAGE    
 
  space  
line
  space  
  Copyright © kuro-kmd. All Rights Reserved. since 2010.  
  space